英語多読の基礎用語の簡単な説明です。SSSに偏っていますが、私自身、SSSの公式サイトで英語多読を知りましたので、ベースはSSSということでご勘弁ください。

メジャーな用語をひろい、マイナーな用語は拾っていません。今後も気になる英語多読用語があれば随時更新していくつもりです。


SSS

SSS英語学習法研究会。SSSは「Start with Simple Stories」の略。
ひさしぶりにいっぱい読めばしっかり身につく 今日から読みます 英語100万語!をぱらぱら読でいるとSSSについてこのような面白い記述がありましたので、引用しておきます。SSS英語学習法研究会が創設されたのが2001年、この本の初版が2003年なので創設当初の雰囲気を感じさせてくれます。

SSSの名前は、Shikkari Shiteyo Sakai-senseiにちなんでいます。知る人ぞ知る、もの忘れの激しい(!?)酒井邦秀を助けて、酒井メソッドの多読を広げようという趣旨の会です。

英語習得に効果があるにも関わらず英語初心者には難しかった多読。SSS英語学習法研究会(以下単にSSS)は、その多読のハードルを下げ、英語初心者でも気軽にたのしくはじめれる英語多読の学習方法を考案し、その普及に勤めている団体です。
多読三原則、読みやすさレベル、100万語多読はすべてSSS式学習法から生まれたものです。そのほかにも100万語多読までの道のりとして読んだ洋書を記録する際に必要となる洋書の語数の数え方なども確立しています。


英語多読

SSSが提唱する英語習得の学習法です。SSSの英語多読では、もちろん100万語を最初の目標にします。

たくさんの種類の洋書(非常に簡単で、楽しい洋書)を読んで自然に書いてある内容を理解するための能力を身につけることができる英語の学習法です。英語多読の目的は、洋書を読むこと自体ではなく、英語の能力を向上させることです。コツは、洋書を「早く読む、楽しんで読む、ある程度理解できれば辞書は使わない」ことにあります。まずは簡単な英語多読用の洋書をたくさん読み、すこしずつレベルをあげていくことが重要です。自分の能力に合わないよ洋書はいずれ苦痛となり、英語多読の継続を困難にする要因となります。ですから、ある程度自然に読める洋書選びが重要となります。

※目安になりますがストレスなくスラスラ読めるというのは、1分のうちに150から200あたりの単語を読める程度の速度を指しています。それよりも大切なのは楽しく読むということにつきますので、ストレスなく楽しく読めていれば特に気にする必要もないようです。

SSSとその多読法についてSSSの公式サイトにはこのような記載があります。

SSSの多読法とは?
 この従来の多読指導を抜本的に改良して、電気通信大学の酒井邦秀准教授は、1990年代の後半から、「絵本からはじめる多読」を大学の授業や中高生対象に実践し、高い成果を上げて来ました。(『教室で読む英語100万語』(大修館)参照)。この新しい多読法をより多くの人に広げるために、2001年に、酒井邦秀、古川昭夫、河手真理子、佐藤まりあの4人によってSSS英語学習法研究会(2008年9月より、SSS英語多読研究会に改称)が創設されました。
SSSの公式サイト


100万語多読

こちらもSSSが提唱する英語多読を継続して取り組むためのひとつの方法。洋書を読み進めて行くうえでの量的な目安にもなります。初心者が簡単な洋書からはじめたとしても100万語も読めば、ネイティブの小学生が読むレベルの児童書を読むことが出来るようになり、またそこからつぎの100万語、またそのつぎの100万語と読んでいきます。それに伴って自然に英語の力もついていきます。


読みやすさレベル(YL)

こちらもSSSが基準をもうけている洋書の読みやすさ(難易度)のレベルをいいます。レベルが高い程、難易度も高くなります。
YLと略されます。
YL0.0〜0.9の洋書をレベル0、YL1.0-1.9の洋書をレベル1として小数点以下を丸めます。SSSでは読みやさすレベルを次のようにわけています。
ちなみにHolesHarry Potter Seriesはレベル6に該当する洋書です。

レベル0
(語彙250語レベルまで または1500語以内の読み物)

レベル1
(語彙500語レベルまで または3000語以内の読み物)

レベル2
(語彙800語レベルまで または5000語以内の読み物)

レベル3
(語彙1300語レベルまで または1万語以内の読み物)

レベル4
(語彙2000語レベルまで)

レベル5
(語彙2800語レベルまで)

レベル6以上
(語彙3000語以上)


多読三原則

このサイトでも何度もでてきます、SSSの多読三原則はこちらです。

SSSでは、次の3つの原則を 多読3原則といっています。

1.辞書は引かない
(引かなくてもわかる本を読む)
2.分からないところは飛ばして前へ進む
(わかっているところをつなげて読む)
3.つまらなくなったら止める
(1 2の原則で楽しく読めない本は読まない) 


Graded Readers(グレイデッド・リーダーズ)

英語多読に最適の洋書です。外国人の学習者向けにレベル付けされた洋書のことであり、総語数、語彙数、文法などもレベルに応じて作られた本のことです。
次のシリーズは非常に有名です。多読入門者はレベル分けされたシリーズから自分にあったレベルの本を選び、そこからスタートしていきます。
・Penguin Readers
・Oxford Bookworms
・Cambridge English Readers
※残念ながらKindle版はまだまだ数が少ないです。

こちらはどちらかというとネイティブの児童書になりますが、レベル付けされた洋書(Leveled Readersとも呼ばれています)ですので英語多読にも向いています。当サイトでもよく紹介しています。
・I Can Read Book
・Step into Reading
・DK Readers
・Penguin Young Readers


タドキスト

多読をしている人のことをタドキストと呼ぶらしい。ですから洋書を継続して読んでいる人はみんなタドキストということになります。


LLL Award

Language Learner Literature Awardの略
2004年にThe Extensive Reading Foundation (ERF)が多読の奨励などを目的に言語学習者たちのために創設した多読用洋書(GR= graded readers)の文学賞です。LLL Awardは、前年に出版された多読用洋書(GR= graded readers)を対象に毎年、選出が行われています。

LLL Awardには、Young Learnersに1つ、Adolescents & Adultsに4つの計5つのカテゴリーがあります。
■Young Learners (up to age 11; 6th Grade)
■Adolescents & Adults
・Beginner (up to 300 headwords)
・Elementary (301-800 words; CEF A1 & A2 levels)
・Intermediate (801-1500 words; CEF B1)
・Upper Intermediate & Advanced (1501+ words; CEF B2, C1, C2)

受賞作品はこちら:はずれなし?すべらない英語多読用の洋書LLL Award受賞作